医薬経済オンライン

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新薬の市場環境を読む

新規糖尿病薬の道は険しいか

第24回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2012年7月15日号

 我われはADA(米国糖尿病学会)後に医師2人を招いて糖尿病市場について議論する機会を得た。本稿ではその示唆・当社見解を述べるが、医師の意見は個人的見解として捉えて頂ければ幸甚である。 治療は個人ごとに異なるが、フォーミュラリが医師の治療法を上回る場合もある。メトホルミンは第1選択薬として幅広く受け入れられているが、メトホルミン治療失敗後の治療法は大きな議論になっているようだ。ADAとEASD(欧州糖尿病学会)の治療ガイドラインは、メトホルミン失敗後にスルホニル尿素(SU)、DPP4、GLP1、インスリン、TZDの追加を提案しているが、TZDは体重減少や心臓血管リスクから治療割合は低下し続けているようだ。多くの患者は1剤以上の経口剤を服用しているが、糖尿病と診断される成人のうち16%が治療を受けていない。医師がこれらの患者に治療を始める場合、マ...  我われはADA(米国糖尿病学会)後に医師2人を招いて糖尿病市場について議論する機会を得た。本稿ではその示唆・当社見解を述べるが、医師の意見は個人的見解として捉えて頂ければ幸甚である。 治療は個人ごとに異なるが、フォーミュラリが医師の治療法を上回る場合もある。メトホルミンは第1選択薬として幅広く受け入れられているが、メトホルミン治療失敗後の治療法は大きな議論になっているようだ。ADAとEASD(欧州糖尿病学会)の治療ガイドラインは、メトホルミン失敗後にスルホニル尿素(SU)、DPP4、GLP1、インスリン、TZDの追加を提案しているが、TZDは体重減少や心臓血管リスクから治療割合は低下し続けているようだ。多くの患者は1剤以上の経口剤を服用しているが、糖尿病と診断される成人のうち16%が治療を受けていない。医師がこれらの患者に治療を始める場合、マネ

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