産業スパイも無視する日本の医薬
ターゲットは鉄鋼などのものづくり技術
2012年7月15日号
「盗人を捕らえてみればわが子なり」の心境に違いない。新日本製鉄である。同社は韓国の鉄鋼メーカー、ポスコとその日本法人、元技術部門の社員を不正競争防止法違反で訴えた。損害賠償請求額は1000億円。新日鉄が40年かけて開発した極秘の方向性電磁鋼板技術が退職した元社員の手でポスコに盗用されていたという産業スパイ事件である。
ポスコが鉄鋼専門分析機関のワールドスチールダイナミックスから3年連続で「世界で最も競争力のある鉄鋼メーカー」に選ばれ、故朴泰俊元名誉会長が、米USスチール創業者のエルバート・ゲイリー氏や新日鉄元社長の故稲山嘉寛氏らと並んで米業界紙が創設した「鉄鋼の殿堂」入りしたのも、新日鉄の技術を盗んだ成果だった。
「いや、鉄鋼だけではない」という声もある。マスコミに「日本の強敵」と持ち上げられている現代自動車は三菱自動車の技術支援を受けたのを...
「盗人を捕らえてみればわが子なり」の心境に違いない。新日本製鉄である。同社は韓国の鉄鋼メーカー、ポスコとその日本法人、元技術部門の社員を不正競争防止法違反で訴えた。損害賠償請求額は1000億円。新日鉄が40年かけて開発した極秘の方向性電磁鋼板技術が退職した元社員の手でポスコに盗用されていたという産業スパイ事件である。
ポスコが鉄鋼専門分析機関のワールドスチールダイナミックスから3年連続で「世界で最も競争力のある鉄鋼メーカー」に選ばれ、故朴泰俊元名誉会長が、米USスチール創業者のエルバート・ゲイリー氏や新日鉄元社長の故稲山嘉寛氏らと並んで米業界紙が創設した「鉄鋼の殿堂」入りしたのも、新日鉄の技術を盗んだ成果だった。
「いや、鉄鋼だけではない」という声もある。マスコミに「日本の強敵」と持ち上げられている現代自動車は三菱自動車の技術支援を受けたのを機に
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