医薬経済オンライン

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不祥事再発防止は「土壌の浄化」で

田辺三菱、業績回復でも「否」の目線

2012年7月15日号

「出る杭は打たれる」と言われるが、このところの田辺三菱製薬がそんな状況下に置かれ始めている。主力品の特許切れを克服し切れない国内上位メーカーをよそに、田辺三菱は11年度に「非常にインパクトのある4つの新製品を発売」(土屋裕弘社長)。スイス・ノバルティスに導出した多発性硬化症治療剤「ジレニア」のロイヤリティ収入も本格化するなど、有卦に入った感があるからだ。 00年代央に起きた業界再編劇で田辺三菱は、本流から取り残された田辺製薬と三菱ウェルファーマという“手負い会社”同士の合流となったため、先行きが不安視された。しかし、蓋を開けてみれば周囲の予想以上に健闘し、大阪・道修町の界隈でも米国事業で火傷を負った大日本住友製薬や塩野義製薬を横目に、安定感は頭ひとつ抜きん出たようである。  しかも、これを品行方正な企業が成し遂げたのなら、プライドの高い同業他社... 「出る杭は打たれる」と言われるが、このところの田辺三菱製薬がそんな状況下に置かれ始めている。主力品の特許切れを克服し切れない国内上位メーカーをよそに、田辺三菱は11年度に「非常にインパクトのある4つの新製品を発売」(土屋裕弘社長)。スイス・ノバルティスに導出した多発性硬化症治療剤「ジレニア」のロイヤリティ収入も本格化するなど、有卦に入った感があるからだ。 00年代央に起きた業界再編劇で田辺三菱は、本流から取り残された田辺製薬と三菱ウェルファーマという“手負い会社”同士の合流となったため、先行きが不安視された。しかし、蓋を開けてみれば周囲の予想以上に健闘し、大阪・道修町の界隈でも米国事業で火傷を負った大日本住友製薬や塩野義製薬を横目に、安定感は頭ひとつ抜きん出たようである。  しかも、これを品行方正な企業が成し遂げたのなら、プライドの高い同業他社も一

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