薬剤経済学
有効性比較研究の実際
第62回 HCVプロテアーゼ阻害剤2剤の間接比較(下)
2012年7月15日号
標準療法(ペグ・インターフェロン+リバビリン)に新薬を加えたとき、治療歴のない遺伝子1型の慢性C型肝炎患者の生涯はどう変わるか。図は縦軸に臨床便益(質調整年QALY)の追加、横軸に便益実現に要する費用増加をプロットしている。シャン・リウ(スタンフォード大学)らによる「新しいプロテアーゼ阻害剤のC型肝炎治療−費用対効果分析」によれば、経済的評価が臨床的選択を難しくしている。 ボセプレビルよりテラプレビルの余命追加効果は大きいが費用もかかる。全患者でなく、遺伝子検定インターロイキン28B(IL28B)を通じて新薬が効果的な患者に絞ると(右上がりの線の先端と途中)、余命追加は小さいが、費用も抑えられる(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2012年2月21日)。 伝統的な指針「5万ドル内でQALY1年追加」を用いれば、ボセプレビル、患者を絞る対応が勧め...
標準療法(ペグ・インターフェロン+リバビリン)に新薬を加えたとき、治療歴のない遺伝子1型の慢性C型肝炎患者の生涯はどう変わるか。図は縦軸に臨床便益(質調整年QALY)の追加、横軸に便益実現に要する費用増加をプロットしている。シャン・リウ(スタンフォード大学)らによる「新しいプロテアーゼ阻害剤のC型肝炎治療−費用対効果分析」によれば、経済的評価が臨床的選択を難しくしている。 ボセプレビルよりテラプレビルの余命追加効果は大きいが費用もかかる。全患者でなく、遺伝子検定インターロイキン28B(IL28B)を通じて新薬が効果的な患者に絞ると(右上がりの線の先端と途中)、余命追加は小さいが、費用も抑えられる(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2012年2月21日)。 伝統的な指針「5万ドル内でQALY1年追加」を用いれば、ボセプレビル、患者を絞る対応が勧められ
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