2012年診療報酬改定の解体新書・概説
これからの「診療報酬」の話をしよう
その1
2012年7月15日号
「これほどインセンティブが効く分野はないのではないか。それくらい過敏に反応する」
中央社会保険医療協議会(中医協)会長の森田朗学習院大学教授にそう言わせるのは、ほかでもない、医療業界である。
その医療業界は、2年ごとに「フィーバーの季節」を迎える。診療報酬改定だ。
年明けから週2回ペースで開かれる中医協。逸早く情報を掴もうと、業界人たちは鶏舎の如く1人あたり面積の著しく狭い傍聴席スペースで、聴き耳を立てる。席は先着順だから(記者クラブを除く)、朝6時前から行列に並んだ末の傍聴である。3月初旬の告示後は、各地で一斉に数多の改定セミナー、説明会が開催される。残り1ヵ月を切っているから、みな必死だ。傍らでは、業界出版社が点数表・通知類の早刷り合戦に精を出し、システム業界は短期決戦の日本まるごとレセコン改修に興じる。敏腕医業コンサルタントたちは、...
「これほどインセンティブが効く分野はないのではないか。それくらい過敏に反応する」
中央社会保険医療協議会(中医協)会長の森田朗学習院大学教授にそう言わせるのは、ほかでもない、医療業界である。
その医療業界は、2年ごとに「フィーバーの季節」を迎える。診療報酬改定だ。
年明けから週2回ペースで開かれる中医協。逸早く情報を掴もうと、業界人たちは鶏舎の如く1人あたり面積の著しく狭い傍聴席スペースで、聴き耳を立てる。席は先着順だから(記者クラブを除く)、朝6時前から行列に並んだ末の傍聴である。3月初旬の告示後は、各地で一斉に数多の改定セミナー、説明会が開催される。残り1ヵ月を切っているから、みな必死だ。傍らでは、業界出版社が点数表・通知類の早刷り合戦に精を出し、システム業界は短期決戦の日本まるごとレセコン改修に興じる。敏腕医業コンサルタントたちは、どう
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