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情報公開で子どものドナー増やせ

2012年7月15日号

 6月中旬、富山大学附属病院(富山市)に入院していた6歳未満の男児が脳死と判定され、その体から心臓や肝臓、腎臓が摘出されて脳死移植が行われた。 6歳未満の小児からの臓器提供はこれが初めてだった。脳死とはいえ、まだ心臓が拍動を続けるわが子の小さな体にメスを入れ、臓器を取り出すことへの両親の思いは複雑だ。そこには深い悲しみのなかでの尊い決断がある。臓器提供を決断した両親に改めて心から敬意を表したい。 自分の体に合う小さな臓器の移植を待つ子どもたちへの朗報となり、日本の移植医療にとって大きな節目となるに違いない。これを契機に子どもの臓器提供が増えていくことを願う。 ただし、今回の6歳未満の小児からの臓器提供には情報公開の不足を指摘する。厚生労働省と日本臓器ネットワークは6月14日午後7時から厚労省の記者クラブで記者会見した。しかし、両親への配慮を理由...  6月中旬、富山大学附属病院(富山市)に入院していた6歳未満の男児が脳死と判定され、その体から心臓や肝臓、腎臓が摘出されて脳死移植が行われた。 6歳未満の小児からの臓器提供はこれが初めてだった。脳死とはいえ、まだ心臓が拍動を続けるわが子の小さな体にメスを入れ、臓器を取り出すことへの両親の思いは複雑だ。そこには深い悲しみのなかでの尊い決断がある。臓器提供を決断した両親に改めて心から敬意を表したい。 自分の体に合う小さな臓器の移植を待つ子どもたちへの朗報となり、日本の移植医療にとって大きな節目となるに違いない。これを契機に子どもの臓器提供が増えていくことを願う。 ただし、今回の6歳未満の小児からの臓器提供には情報公開の不足を指摘する。厚生労働省と日本臓器ネットワークは6月14日午後7時から厚労省の記者クラブで記者会見した。しかし、両親への配慮を理由にド

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