時流遡航
原子力発電所問題の根底を探る
第8回
ジャーナリスト 本田成親
2012年7月15日号
タービン建屋見学室からは巨大な発電用タービンを眺めることができた。蒸気発生器で生じた蒸気が猛烈な勢いでそのタービン内に吹き込まれ、発電機につながる羽根車を高速回転させている様子を幾分遠目からではあったがハッキリと確認できた。厚いガラス窓越しに見ているせいなのか、それともタービン内の2次循環系が完全に外部と遮断されているせいなのかはわからなかったが、タービンの回転音やそれに伴う振動音はまったく伝わってこなかった。ただ、この発電タービン1基だけで毎時118万キロワットの発電を行っていることだけは間違いなかった。
4号炉内部施設の最後の見学場所は、原発の頭脳とも言うべき中央制御室だったが、見学ルームに入る前に案内担当者が再度IDのチェックを受けるという二重三重のガードの固さだった。チェックが終わって通された見学者専用のガラスルーム...
タービン建屋見学室からは巨大な発電用タービンを眺めることができた。蒸気発生器で生じた蒸気が猛烈な勢いでそのタービン内に吹き込まれ、発電機につながる羽根車を高速回転させている様子を幾分遠目からではあったがハッキリと確認できた。厚いガラス窓越しに見ているせいなのか、それともタービン内の2次循環系が完全に外部と遮断されているせいなのかはわからなかったが、タービンの回転音やそれに伴う振動音はまったく伝わってこなかった。ただ、この発電タービン1基だけで毎時118万キロワットの発電を行っていることだけは間違いなかった。
4号炉内部施設の最後の見学場所は、原発の頭脳とも言うべき中央制御室だったが、見学ルームに入る前に案内担当者が再度IDのチェックを受けるという二重三重のガードの固さだった。チェックが終わって通された見学者専用のガラスルームの
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