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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

出張理容サービス

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2012年7月15日号

 1000円の理容業者が増えていると感じていたら、なんと500円で整髪するところも出てきたという。こんな低料金の店で修業をしていては、とてもじゃないが自前の店舗を構えて独立する資金は貯まらないだろう。そう思っていたら、行きつけの独立理髪店のオヤジが、店舗所有者と売上げを折半する形態なのだと教えてくれた。つまり出来高払いである。「理容職人が1日にこなす客数には限度があるしね。こんな料金じゃ自分の生活でやっとでしょう」というのが、オヤジの感想。 この店は、調髪と髭剃りで4000円。今では高い部類だと思うが、それでも通い続けているのは、地域の情報が入手できるから。 と、洗髪途中に電話がかかってきて、しばらく放置された。年度の切り替えでカードがどうとか応答している。戻ってきて、「高齢者出張調髪サービス」の利用券のとりまとめの相談だと釈明した。介護保険の給付...  1000円の理容業者が増えていると感じていたら、なんと500円で整髪するところも出てきたという。こんな低料金の店で修業をしていては、とてもじゃないが自前の店舗を構えて独立する資金は貯まらないだろう。そう思っていたら、行きつけの独立理髪店のオヤジが、店舗所有者と売上げを折半する形態なのだと教えてくれた。つまり出来高払いである。「理容職人が1日にこなす客数には限度があるしね。こんな料金じゃ自分の生活でやっとでしょう」というのが、オヤジの感想。 この店は、調髪と髭剃りで4000円。今では高い部類だと思うが、それでも通い続けているのは、地域の情報が入手できるから。 と、洗髪途中に電話がかかってきて、しばらく放置された。年度の切り替えでカードがどうとか応答している。戻ってきて、「高齢者出張調髪サービス」の利用券のとりまとめの相談だと釈明した。介護保険の給付を受

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