医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

廃棄後もそれでも備蓄は「タミフル」

来夏に1700万人分が期限切れ

2012年7月1日号

 13年の夏、全国で備蓄されている抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」の一部が、有効期限切れを迎える。 「北海道では23万4000人分が期限切れとなります。もったいないですが、焼却される予定です」  そう説明するのは北海道医療薬務課の職員。06年度に購入したタミフルが、来年9月末に有効期限の7年を過ぎるという。1人分の備蓄用タミフルは10カプセル。つまり234万個が廃棄される。  備蓄用のタミフルは「赤タミ」と呼ばれる。市場に流通する通常のタミフルが青色の箱に入っている(通称=青タミ)のに対し、備蓄用は赤箱に入っているためだ。青タミと赤タミでは価格が異なり、赤タミは青タミの半額〜6割程度。行政備蓄に関しては、製造販売元である中外製薬の親会社スイス・ロシュが一律、先進国には「10カプセル=15ユーロ」で提供することを決めているからだ。  現在、日本ではタミフルを...  13年の夏、全国で備蓄されている抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」の一部が、有効期限切れを迎える。 「北海道では23万4000人分が期限切れとなります。もったいないですが、焼却される予定です」  そう説明するのは北海道医療薬務課の職員。06年度に購入したタミフルが、来年9月末に有効期限の7年を過ぎるという。1人分の備蓄用タミフルは10カプセル。つまり234万個が廃棄される。  備蓄用のタミフルは「赤タミ」と呼ばれる。市場に流通する通常のタミフルが青色の箱に入っている(通称=青タミ)のに対し、備蓄用は赤箱に入っているためだ。青タミと赤タミでは価格が異なり、赤タミは青タミの半額〜6割程度。行政備蓄に関しては、製造販売元である中外製薬の親会社スイス・ロシュが一律、先進国には「10カプセル=15ユーロ」で提供することを決めているからだ。  現在、日本ではタミフルを国が

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence