医薬経済オンライン

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「反対一辺倒」では済まぬHTA

将来的な医薬品適用議論にどう臨むか

(株)薬新 井高恭彦

2012年7月1日号

中医協の費用対効果評価専門部会の初会合(5月23日)。業界の専門委員と、HTAの研究者がズラリ勢揃い。 医療技術評価(HTA)の政策導入論議は、どうやら長期戦になりそうだ。  とはいえ、「HTAで、医療技術の費用対効果を明確化し、医療費を効率的に運用する」という大義名分に、異論を差し挟むことは誰にもできまい。時間はかかるにしても、一度、滑り出した議論は確実に進行していく。医薬品の保険適用や薬価算定も、将来、間違いなく議論のターゲットになる。そのとき、製薬業界は、いったいどのような態度を取るのか。「反対一辺倒」が許されるほど、医療保険財政にゆとりはない。  あたかも降って湧いたかのごとく報ぜられることが多いHTAだが、実は国内で意識されるようになったのは、20年以上も前のことだ。すでに80年代には、厚生省(当時)の審議会など、さまざまな場面で、「... 中医協の費用対効果評価専門部会の初会合(5月23日)。業界の専門委員と、HTAの研究者がズラリ勢揃い。 医療技術評価(HTA)の政策導入論議は、どうやら長期戦になりそうだ。  とはいえ、「HTAで、医療技術の費用対効果を明確化し、医療費を効率的に運用する」という大義名分に、異論を差し挟むことは誰にもできまい。時間はかかるにしても、一度、滑り出した議論は確実に進行していく。医薬品の保険適用や薬価算定も、将来、間違いなく議論のターゲットになる。そのとき、製薬業界は、いったいどのような態度を取るのか。「反対一辺倒」が許されるほど、医療保険財政にゆとりはない。  あたかも降って湧いたかのごとく報ぜられることが多いHTAだが、実は国内で意識されるようになったのは、20年以上も前のことだ。すでに80年代には、厚生省(当時)の審議会など、さまざまな場面で、「新技

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