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医薬経済気象台

ドイツの決断に焦点

2012年7月1日号

 世界中の金融市場を不安に陥れていたギリシャの再選挙が終わった。緊縮財政政策が争点であり、結果次第ではギリシャがユーロを離脱し、火の手がギリシャからスペイン、さらにはイタリアへと燃え広がる可能性を秘めていただけに、再選挙で緊縮派が勝利したことで一安心という状況にある。株式市場や外国為替市場では、ユーロ離脱などの不測の事態を回避できたとして、悲観人気が後退している。緊縮派2党を中心にした連立政権が誕生、緊縮財政のもとで金融支援を受けつつ財政再建に取り組むことになる。  これで一件落着ならいいが、ギリシャ問題がこれで落ち着きを取り戻すとは考えにくい。再選挙では敗北したが、緊縮反対派の得票も積み上がっており、抗議デモの動員力は増している。緊縮派は再選挙に当たり緊縮策の条件緩和をEUに求めると訴えて得票増につなげたが、緊縮反対派との議席数の差はわ...  世界中の金融市場を不安に陥れていたギリシャの再選挙が終わった。緊縮財政政策が争点であり、結果次第ではギリシャがユーロを離脱し、火の手がギリシャからスペイン、さらにはイタリアへと燃え広がる可能性を秘めていただけに、再選挙で緊縮派が勝利したことで一安心という状況にある。株式市場や外国為替市場では、ユーロ離脱などの不測の事態を回避できたとして、悲観人気が後退している。緊縮派2党を中心にした連立政権が誕生、緊縮財政のもとで金融支援を受けつつ財政再建に取り組むことになる。  これで一件落着ならいいが、ギリシャ問題がこれで落ち着きを取り戻すとは考えにくい。再選挙では敗北したが、緊縮反対派の得票も積み上がっており、抗議デモの動員力は増している。緊縮派は再選挙に当たり緊縮策の条件緩和をEUに求めると訴えて得票増につなげたが、緊縮反対派との議席数の差はわず

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