製薬企業・その現状と展望
アステラス製薬 米社買収でみせた経営の強かさ
製品バトンタッチ成功で3位へ復帰
2012年7月1日号
12年3月期決算は、売上高が9694億円と1.6%の増収、営業利益が1315億円と10.4%の増益だった。増収は小幅だったが、円高による目減りが241億円もあり、為替の影響を除外すると4.2%の増収だった。為替は営業利益でも51億円の減益要因になっており、為替の影響を除くと14.6%の増益になる。だが、これも11年3月期が2.1%の減収、36.1%の営業減益だった反動でしかない。しかも売上高はピークの10年3月期の9749億円に届かず、営業利益はピークの08年3月期の2759億円と比べて半分だ。ただ、11年3月期は減収減益で第一三共に地位を逆転されたが、12年3月期は増収増益によって3位の座を第一三共から奪還した。
主力製品の米国特許失効の影響を逸早く受けたのがアステラス製薬だった。排尿障害改善剤「ハルナール」の米国特許は09年10月に失効、免疫抑制剤「プログラフ」も薬効追加で期限が延長されたが10...
12年3月期決算は、売上高が9694億円と1.6%の増収、営業利益が1315億円と10.4%の増益だった。増収は小幅だったが、円高による目減りが241億円もあり、為替の影響を除外すると4.2%の増収だった。為替は営業利益でも51億円の減益要因になっており、為替の影響を除くと14.6%の増益になる。だが、これも11年3月期が2.1%の減収、36.1%の営業減益だった反動でしかない。しかも売上高はピークの10年3月期の9749億円に届かず、営業利益はピークの08年3月期の2759億円と比べて半分だ。ただ、11年3月期は減収減益で第一三共に地位を逆転されたが、12年3月期は増収増益によって3位の座を第一三共から奪還した。
主力製品の米国特許失効の影響を逸早く受けたのがアステラス製薬だった。排尿障害改善剤「ハルナール」の米国特許は09年10月に失効、免疫抑制剤「プログラフ」も薬効追加で期限が延長されたが10年4
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