医薬経済オンライン

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「クスリ馬鹿」消え、つけ込まれる日本

製薬業界に生まれる“第2の日本IBM”

2012年6月15日号

 政界では人材の枯渇が叫ばれて久しい。政権与党を「ぶっ壊す」と啖呵を切ったときの首相が、政治家の登用・育成システムまで一緒に壊してしまった成れの果てなのだろう。財界も、東京電力の新会長人事の迷走が示したように、一皮剥くと保身と我欲が蠢く老人クラブに過ぎないことが国民の目に明らかになった。  この点、人の命を血税の支援を受けながら預かっている製薬業界は、汚職やスキャンダルの発生率などから見ても、高い倫理性が保たれているほうとは言える。それでも各社の経営トップの気質には、かつてに比べ、気掛かりな変化が生じてきているのも、また事実だ。  今春も製薬各社で、社長交代が相次いで発表された。30年ぶりの交代劇となった大正製薬を筆頭に、20年ぶりという中外製薬、11年ぶりの大鵬薬品と超長期政権に一区切りがあったかと思えば、エスエス製薬のように、ここ数代の社長...  政界では人材の枯渇が叫ばれて久しい。政権与党を「ぶっ壊す」と啖呵を切ったときの首相が、政治家の登用・育成システムまで一緒に壊してしまった成れの果てなのだろう。財界も、東京電力の新会長人事の迷走が示したように、一皮剥くと保身と我欲が蠢く老人クラブに過ぎないことが国民の目に明らかになった。  この点、人の命を血税の支援を受けながら預かっている製薬業界は、汚職やスキャンダルの発生率などから見ても、高い倫理性が保たれているほうとは言える。それでも各社の経営トップの気質には、かつてに比べ、気掛かりな変化が生じてきているのも、また事実だ。  今春も製薬各社で、社長交代が相次いで発表された。30年ぶりの交代劇となった大正製薬を筆頭に、20年ぶりという中外製薬、11年ぶりの大鵬薬品と超長期政権に一区切りがあったかと思えば、エスエス製薬のように、ここ数代の社長の

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