ワクチン悲喜こもごも
予防接種法改正
その1 「はじめの一歩」か「夏の日の花火」か
健康政策評論家 堀米叡一
2012年6月15日号
5月16日、「3ワクチン公費接種へ」のタイトルで、NHKニュースが流れた。読売新聞の見出しは、「子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌、公的接種拡大へ」だった。ここ2〜3年、そのワクチンを自分の子どもに接種させた親御さんたちは、「あれ?」と思ったに違いない。
居住自治体から「接種のお知らせ」が届いたから受けさせたのだし、しかも接種費用は、ほぼ無料だったはずだ。あれは公費接種ではなかったのか、と。
あるいは、10年秋に同じような見出しが新聞に躍っていたことを思い出した人もいるかもしれない。そのとき、読売新聞は「子宮頸がんワクチン無料に ヒブ、肺炎球菌も」、NHKは「子どもワクチン3種・接種助成」と報じている。
マスコミが同じニュースを間違えて2回流したわけではない。
これら3ワクチンは、10年11月から国のプログラムとして、多くの対象者に無料接種されて...
5月16日、「3ワクチン公費接種へ」のタイトルで、NHKニュースが流れた。読売新聞の見出しは、「子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌、公的接種拡大へ」だった。ここ2〜3年、そのワクチンを自分の子どもに接種させた親御さんたちは、「あれ?」と思ったに違いない。
居住自治体から「接種のお知らせ」が届いたから受けさせたのだし、しかも接種費用は、ほぼ無料だったはずだ。あれは公費接種ではなかったのか、と。
あるいは、10年秋に同じような見出しが新聞に躍っていたことを思い出した人もいるかもしれない。そのとき、読売新聞は「子宮頸がんワクチン無料に ヒブ、肺炎球菌も」、NHKは「子どもワクチン3種・接種助成」と報じている。
マスコミが同じニュースを間違えて2回流したわけではない。
これら3ワクチンは、10年11月から国のプログラムとして、多くの対象者に無料接種されていた
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