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医薬経済気象台

外需停滞懸念から経済の先行きに暗雲

2012年6月15日号

 ユーロ危機と国内政治の混迷に目を奪われている間に、日本経済に新たなマイナス材料が生まれている。米国経済、さらには中国を中心にした新興国の景気指標が揃って悪化の動きを鮮明にしていることだ。これは外需の雲行きが怪しさを増すことを意味している。  日本経済にとって、今夏の経済には節電という抑制要因がある。さらにユーロ不安を背景に円高が進行、ドル、ユーロともに過去高値水準に張り付いている。これに海外景気の不確実性が加わる。日本の輸出先構成比を11年度実績でみると、中国を含むアジア全体が54.3%と最大、このうち中国が19.1%を占めた。これに続くのが米国の17.2%、EUの11.4%だった。中国、米国、EUで47.7%を占める。11年度は震災などの影響で、これらが揃ってマイナスだった。だが、米国は今年に入ってプラスに転じてきた。4月の輸出は全体で7.9%増、米国が42.9%...  ユーロ危機と国内政治の混迷に目を奪われている間に、日本経済に新たなマイナス材料が生まれている。米国経済、さらには中国を中心にした新興国の景気指標が揃って悪化の動きを鮮明にしていることだ。これは外需の雲行きが怪しさを増すことを意味している。  日本経済にとって、今夏の経済には節電という抑制要因がある。さらにユーロ不安を背景に円高が進行、ドル、ユーロともに過去高値水準に張り付いている。これに海外景気の不確実性が加わる。日本の輸出先構成比を11年度実績でみると、中国を含むアジア全体が54.3%と最大、このうち中国が19.1%を占めた。これに続くのが米国の17.2%、EUの11.4%だった。中国、米国、EUで47.7%を占める。11年度は震災などの影響で、これらが揃ってマイナスだった。だが、米国は今年に入ってプラスに転じてきた。4月の輸出は全体で7.9%増、米国が42.9%増、

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