医薬経済オンライン

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製薬企業・その現状と展望

武田薬品工業 積極的買収戦略は足元では成果なし

環境・特許満了もマイナス要因に

2012年6月15日号

 10年度に終了予定だった06年度からの中期計画を1年繰り上げて09年度で終了、10年度から「新たなタケダへの変革」と題した10〜12年度の新しい中期計画をスタートさせた。そしてこの中計は11年度に11〜13年度計画に変更、さらに12年度は12〜14年度計画に変更した。計画を1年ずらして新しい計画にするローリング方式としたのは経営環境の激動と海外での企業買収が相次いでいるためだ。  12〜14年度計画は、持続的成長のスタートと位置付けている。これまでは買収戦略の推進が逆に収益の悪化をもたらした。11年度も売上高はナイコメッドの半年分の売上高1588億円が寄与し1兆5089億円と6.3%の増収となったが、買収関連費用計上で営業利益は27.8%減の2650億円と00年度以来の水準に落ち込んだ。12年度も売上高は1兆5500億円と2.7%の増収予想だが、営業利益は買収関連費用等の負...  10年度に終了予定だった06年度からの中期計画を1年繰り上げて09年度で終了、10年度から「新たなタケダへの変革」と題した10〜12年度の新しい中期計画をスタートさせた。そしてこの中計は11年度に11〜13年度計画に変更、さらに12年度は12〜14年度計画に変更した。計画を1年ずらして新しい計画にするローリング方式としたのは経営環境の激動と海外での企業買収が相次いでいるためだ。  12〜14年度計画は、持続的成長のスタートと位置付けている。これまでは買収戦略の推進が逆に収益の悪化をもたらした。11年度も売上高はナイコメッドの半年分の売上高1588億円が寄与し1兆5089億円と6.3%の増収となったが、買収関連費用計上で営業利益は27.8%減の2650億円と00年度以来の水準に落ち込んだ。12年度も売上高は1兆5500億円と2.7%の増収予想だが、営業利益は買収関連費用等の負担で

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