本質は新薬創出加算への「嫌悪」
HTA導入論議、行き着く先は「保険の制限」
2012年6月1日号
おしなべて制度変更というものは、立場によって「改正」あるいは「改悪」のどちらかに見方は偏るものだろう。10年度から「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」が施行導入されたが、細かい不備はあったとしても、大枠として「薬価が下がらない仕組み」は、実現しつつある。製薬業界が今の薬価制度を評価したとしても、少しも不思議ではない。
しかし、つい数年前までは外資系メーカーを中心に、「原則として2年に1度、必ず価格が引き下げられる、世界に類を見ない制度」と酷評していた。
厚生労働省の幹部が苦笑する。「いつの間に日本の薬価制度は、『世界に冠たる』存在になったのか」と。役人がおどけて見せるのも、わからなくはない。
5月23日、中央社会保険医療協議会で医療技術評価(HTA)の導入に向けた議論がスタートした。これに先立ち、日本製薬工業協会をはじめ、日米欧の製薬団体...
おしなべて制度変更というものは、立場によって「改正」あるいは「改悪」のどちらかに見方は偏るものだろう。10年度から「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」が施行導入されたが、細かい不備はあったとしても、大枠として「薬価が下がらない仕組み」は、実現しつつある。製薬業界が今の薬価制度を評価したとしても、少しも不思議ではない。
しかし、つい数年前までは外資系メーカーを中心に、「原則として2年に1度、必ず価格が引き下げられる、世界に類を見ない制度」と酷評していた。
厚生労働省の幹部が苦笑する。「いつの間に日本の薬価制度は、『世界に冠たる』存在になったのか」と。役人がおどけて見せるのも、わからなくはない。
5月23日、中央社会保険医療協議会で医療技術評価(HTA)の導入に向けた議論がスタートした。これに先立ち、日本製薬工業協会をはじめ、日米欧の製薬団体は
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