それでも日本市場は魅力的なのか
薬価、雇用、流通…「ガラパゴス」の住人は足元を見よ
2012年6月1日号
「米国や欧州の製薬企業にとって、日本は、緩やかな薬価引き下げ、新薬承認のスピードアップなど、より魅力的な市場であるにもかかわらず、日本の製薬企業は母国市場を離れ、海外に成長の機会を求めて買収戦略を展開している」
最近の武田薬品によるURLファーマ買収を報じる海外メディア──ウォールストリートジャーナルやフィナンシャルタイムズをはじめ、各国の抜粋記事を報じるネット情報誌のコメントである。
欧米から見ると、確かに日本の医薬品市場は、なお「魅力的」と映るようだ。とくにリーマンショック以降の厳しい経済情勢のなかで、欧州をはじめ多くの国は財政緊縮策を強いられている。そのターゲットが、社会保障関係費、とくに医療費の削減である。政策の大きな柱は薬価引き下げだ。医療費を「技術」と「物」に分けた場合、前者に手を付けるのが難しいことは、世界共通のようだ。「...
「米国や欧州の製薬企業にとって、日本は、緩やかな薬価引き下げ、新薬承認のスピードアップなど、より魅力的な市場であるにもかかわらず、日本の製薬企業は母国市場を離れ、海外に成長の機会を求めて買収戦略を展開している」
最近の武田薬品によるURLファーマ買収を報じる海外メディア──ウォールストリートジャーナルやフィナンシャルタイムズをはじめ、各国の抜粋記事を報じるネット情報誌のコメントである。
欧米から見ると、確かに日本の医薬品市場は、なお「魅力的」と映るようだ。とくにリーマンショック以降の厳しい経済情勢のなかで、欧州をはじめ多くの国は財政緊縮策を強いられている。そのターゲットが、社会保障関係費、とくに医療費の削減である。政策の大きな柱は薬価引き下げだ。医療費を「技術」と「物」に分けた場合、前者に手を付けるのが難しいことは、世界共通のようだ。「医
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録