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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第59回 糖尿病用薬の直接比較—体系的評価(中)

2012年6月1日号

 糖尿病管理に薬剤が必要になったとき「最高の第1選択薬は通常、新しい、重点的に宣伝されている薬剤でなく、メトフォルミンである。20年近く市場にあり、安価なジェネリックが提供されている」。腰痛治療での画像診断の有用性の疑問とともに〝High Value Care〟キャンペーンが第1弾に選んだテーマの序文だ。「高い質の根拠」に基づきメトフォルミンを「強く推す」米国内科医会(ACP)の経口2型糖尿病薬臨床ガイドライン(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2012年2月7日)を論拠にしているが、W.L.ベネット(ジョンズ・ホプキンス大学)らの「2型糖尿病用薬剤の比較有効性・安全性:新薬と2剤併用を含む改訂」(同誌2011年5月3日)が基礎を提供した。 保健福祉省医療の質調査局(AHRQ)が組織する米国の有効性比較研究は臨床的評価のみ、費用への言及を禁じているが、キ...  糖尿病管理に薬剤が必要になったとき「最高の第1選択薬は通常、新しい、重点的に宣伝されている薬剤でなく、メトフォルミンである。20年近く市場にあり、安価なジェネリックが提供されている」。腰痛治療での画像診断の有用性の疑問とともに〝High Value Care〟キャンペーンが第1弾に選んだテーマの序文だ。「高い質の根拠」に基づきメトフォルミンを「強く推す」米国内科医会(ACP)の経口2型糖尿病薬臨床ガイドライン(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2012年2月7日)を論拠にしているが、W.L.ベネット(ジョンズ・ホプキンス大学)らの「2型糖尿病用薬剤の比較有効性・安全性:新薬と2剤併用を含む改訂」(同誌2011年5月3日)が基礎を提供した。 保健福祉省医療の質調査局(AHRQ)が組織する米国の有効性比較研究は臨床的評価のみ、費用への言及を禁じているが、キャ

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