一筆入魂
被災地のギャップ埋める400㎞の旅
「東北に思いを馳せて 私は、走る。」
ノンフィクション作家 辰濃哲郎
2012年6月1日号
誰もが半信半疑だった。
東京から仙台までの400㎞の距離を、ランナーが襷でつなぐ。壮大な計画ではあるが、一歩間違えれば無謀に等しい。
◇ ◇ ◇
「東北被災地を忘れない 400㎞リレーマラソン」
国道4号をひたすら北上し、東北本線の駅を中継地点として、ランナーが入れ替わる。つないだ襷を仙台国際ハーフマラソンの前夜祭が開かれる5月12日に、仙台・勾当台公園に届けるという趣向だ。
医薬経済社の茂木靜社長と、計画を思いついたのは、昨年のことだ。茂木さんは皇居を走る「砂時計」というランニングチームの代表だ。速く走る必要はない。一歩ずつ着実にゴールに向かえばいい、という意味で名づけた。
震災後、茂木さんと被災地に入ったことがある。津波の被害を受けた沿岸部を見て回り、ボランティアにも参加した。震災から半年が経っても一向に改善されない被災地にショック...
誰もが半信半疑だった。
東京から仙台までの400㎞の距離を、ランナーが襷でつなぐ。壮大な計画ではあるが、一歩間違えれば無謀に等しい。
◇ ◇ ◇
「東北被災地を忘れない 400㎞リレーマラソン」
国道4号をひたすら北上し、東北本線の駅を中継地点として、ランナーが入れ替わる。つないだ襷を仙台国際ハーフマラソンの前夜祭が開かれる5月12日に、仙台・勾当台公園に届けるという趣向だ。
医薬経済社の茂木靜社長と、計画を思いついたのは、昨年のことだ。茂木さんは皇居を走る「砂時計」というランニングチームの代表だ。速く走る必要はない。一歩ずつ着実にゴールに向かえばいい、という意味で名づけた。
震災後、茂木さんと被災地に入ったことがある。津波の被害を受けた沿岸部を見て回り、ボランティアにも参加した。震災から半年が経っても一向に改善されない被災地にショックを受
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