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ネット販売敗訴は厚労行政への警鐘

2012年6月1日号

 東京高裁は4月26日、インターネット通販2社が国を相手に販売権確認を求めた訴訟で、原告敗訴の一審判決を取り消し、2社の販売権を認める逆転判決を言い渡した。改正薬事法には医薬品のネット販売を直接禁止・制限する規定はなく、一律に禁止しているとは認められない。ネット販売を原則禁止する省令の規定は、法律の委任なしに国民の権利を制限しており違法と判断した。これは、厚生労働省の裁量行政に警告を発した画期的な判決といわれている。 改正薬事法が09年6月に施行された。これに伴う省令改正により、OTC薬のインターネットを含む郵便などによる販売は、比較的リスクの低い第3類医薬品を除き原則として禁止された。 ネット販売業者や漢方薬・伝統薬業者などは、当該規制に強く反対してきた。また、行政刷新会議の規制改革に関する分科会や規制仕分けなどでも当該規制に対する見直しを検討...  東京高裁は4月26日、インターネット通販2社が国を相手に販売権確認を求めた訴訟で、原告敗訴の一審判決を取り消し、2社の販売権を認める逆転判決を言い渡した。改正薬事法には医薬品のネット販売を直接禁止・制限する規定はなく、一律に禁止しているとは認められない。ネット販売を原則禁止する省令の規定は、法律の委任なしに国民の権利を制限しており違法と判断した。これは、厚生労働省の裁量行政に警告を発した画期的な判決といわれている。 改正薬事法が09年6月に施行された。これに伴う省令改正により、OTC薬のインターネットを含む郵便などによる販売は、比較的リスクの低い第3類医薬品を除き原則として禁止された。 ネット販売業者や漢方薬・伝統薬業者などは、当該規制に強く反対してきた。また、行政刷新会議の規制改革に関する分科会や規制仕分けなどでも当該規制に対する見直しを検討し

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