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話題の焦点

「病は気から」、「気は病から」

2012年5月15日号

 昔から「病は気から」ということがよく言われる。心身医学はまさにその分野、現代医療を進める上で必然的に発生し発展してきた。 偏頭痛、高血圧、喘息、過敏性腸症候群など、心身症の治療は相変わらず手こずっている。その一方、逆の現象、例えば心筋梗塞を発症した患者が、それを強く気にかけることで、うつ的状態に陥る「気は病から」というケースも数多く見受けられ、病態を悪化させる。 病が先か、気が先か、は大いに気になるところだが、慢性疾患患者には、とくに問題にならないという。「元気がなくなり悲しんでいれば、病気を悪くする」(トーマス・ウィル)という理論は有名で、現実に、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病などの半数の患者は、うつ状態に陥っているという。このうつを合併しているかいないかで、死亡率にかなりの差の出ることも明らかにされた。気が先か、病が先か、いずれにし...  昔から「病は気から」ということがよく言われる。心身医学はまさにその分野、現代医療を進める上で必然的に発生し発展してきた。 偏頭痛、高血圧、喘息、過敏性腸症候群など、心身症の治療は相変わらず手こずっている。その一方、逆の現象、例えば心筋梗塞を発症した患者が、それを強く気にかけることで、うつ的状態に陥る「気は病から」というケースも数多く見受けられ、病態を悪化させる。 病が先か、気が先か、は大いに気になるところだが、慢性疾患患者には、とくに問題にならないという。「元気がなくなり悲しんでいれば、病気を悪くする」(トーマス・ウィル)という理論は有名で、現実に、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病などの半数の患者は、うつ状態に陥っているという。このうつを合併しているかいないかで、死亡率にかなりの差の出ることも明らかにされた。気が先か、病が先か、いずれにしても

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