OBSERVER
長野哲雄・東京大学創薬オープンイノベーションセンター長
2012年5月15日号
創薬に本腰を入れる ——4月から東京大学を中心に、大学から新薬のシーズを導出するプロジェクトが発足しました。 長野 国が製薬産業を成長戦略の柱に据え、創薬に力を入れ出したことが背景にある。薬学部に40年近く在籍しているが、これまで大学は創薬について本気で考えてこなかった。医師と薬剤師の協力体制もなかった。従来、大学は企業を支援するような立場だったが、本腰を入れて創薬に関わっていこうと思っている。私が呼びかけたところ、東大のほか、北海道、東北、京都、大阪、九州、長崎の6大学が賛同してくれた。日本学術会議や政府に働きかけて、基盤づくりを進め、ようやく下地ができあがったところだ。東大の化合物ライブラリーなどを含め拠点整備には60〜70億円かかっている。 ——製薬企業との違いは。 長野 大学は開発中止のリスクが高い、企業が手を出しにくいものに取り組むことが...
創薬に本腰を入れる ——4月から東京大学を中心に、大学から新薬のシーズを導出するプロジェクトが発足しました。 長野 国が製薬産業を成長戦略の柱に据え、創薬に力を入れ出したことが背景にある。薬学部に40年近く在籍しているが、これまで大学は創薬について本気で考えてこなかった。医師と薬剤師の協力体制もなかった。従来、大学は企業を支援するような立場だったが、本腰を入れて創薬に関わっていこうと思っている。私が呼びかけたところ、東大のほか、北海道、東北、京都、大阪、九州、長崎の6大学が賛同してくれた。日本学術会議や政府に働きかけて、基盤づくりを進め、ようやく下地ができあがったところだ。東大の化合物ライブラリーなどを含め拠点整備には60〜70億円かかっている。 ——製薬企業との違いは。 長野 大学は開発中止のリスクが高い、企業が手を出しにくいものに取り組むことが強み
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