運が必要「厚労省次官」レース
経済課長は「今」も出世ポスト
医療・医薬ライター 半田良太
2012年5月15日号
「局長への道は実力次第。事務次官への道は、運も味方につけなければならない」
現役の厚生労働省幹部はこう指摘する。かつて、次官の呼び声の高かった中村秀一氏(1973年旧厚生省入省、現内閣官房社会保障改革担当室長)、渡邉芳樹氏(75年入省、現スウェーデン特命全権大使)は、時の政権与党との関係やしがらみ、タイミングを逸したことなどで、次官レースからの撤退を確かに余儀なくされた。
現次官の阿曽沼慎司氏(74年入省)は今夏の退任が濃厚で、旧厚生省出身者でその次は官房長などを歴任し、医政局長の椅子に座る大谷泰夫氏(76年入省)が最短距離にいる。細川護煕政権時代に、内閣参事官として総理官邸に詰めた経験もあり、議員対策にも長じている。温厚な人柄でも知られ評判は上々だ。政策面では、製薬などの産業政策は各課長に任せ、自身は医政局総務課長の経験を踏まえ、医療提供体制...
「局長への道は実力次第。事務次官への道は、運も味方につけなければならない」
現役の厚生労働省幹部はこう指摘する。かつて、次官の呼び声の高かった中村秀一氏(1973年旧厚生省入省、現内閣官房社会保障改革担当室長)、渡邉芳樹氏(75年入省、現スウェーデン特命全権大使)は、時の政権与党との関係やしがらみ、タイミングを逸したことなどで、次官レースからの撤退を確かに余儀なくされた。
現次官の阿曽沼慎司氏(74年入省)は今夏の退任が濃厚で、旧厚生省出身者でその次は官房長などを歴任し、医政局長の椅子に座る大谷泰夫氏(76年入省)が最短距離にいる。細川護煕政権時代に、内閣参事官として総理官邸に詰めた経験もあり、議員対策にも長じている。温厚な人柄でも知られ評判は上々だ。政策面では、製薬などの産業政策は各課長に任せ、自身は医政局総務課長の経験を踏まえ、医療提供体制の
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