医薬経済オンライン

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新薬の市場環境を読む

ファーストライン競争に加わる「BG12」 

第20回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2012年5月15日号

 ニューオーリンズで4月21〜28日に開催された米国神経症学会に参加した。いくつかの多発性硬化症新薬に関する示唆を報告したい。 バイオジェン・アイデックの「BG12」はDEFINE試験のサブグループ解析で、さまざまな患者群で臨床的有効性を示した。同剤の有効性は、性別、年齢、さまざまな病歴、重傷度(以前の治療、ベースラインEDSS、MRI活性など)で確認された。治験実施医師は、安全性プロファイルはさまざまな患者群で同様と述べた。中断率は同様だったが、プラセボ群はより多くの患者で治療効果が見られなかったために中断し、BG12群は紅潮や消化器系副作用で中断した患者が多かったようだ。 DEFINE試験の別の分析によれば、患者540人が連続MRI撮影を受け、プラセボに比べて同疾患の画像マーカーを減少させることが示され、1日2回投与群は脳萎縮を統計的有意に減少さ...  ニューオーリンズで4月21〜28日に開催された米国神経症学会に参加した。いくつかの多発性硬化症新薬に関する示唆を報告したい。 バイオジェン・アイデックの「BG12」はDEFINE試験のサブグループ解析で、さまざまな患者群で臨床的有効性を示した。同剤の有効性は、性別、年齢、さまざまな病歴、重傷度(以前の治療、ベースラインEDSS、MRI活性など)で確認された。治験実施医師は、安全性プロファイルはさまざまな患者群で同様と述べた。中断率は同様だったが、プラセボ群はより多くの患者で治療効果が見られなかったために中断し、BG12群は紅潮や消化器系副作用で中断した患者が多かったようだ。 DEFINE試験の別の分析によれば、患者540人が連続MRI撮影を受け、プラセボに比べて同疾患の画像マーカーを減少させることが示され、1日2回投与群は脳萎縮を統計的有意に減少させた

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