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塩野義、盛衰占う試金石の1年 

改革へのアレルギーも、手代木社長に求められる非情さ

2012年5月15日号

 「11年度はアメリカ、中国を含めた海外の件で、大きなサプライズやディスアグリーメントを出してしまったことを、改めてお詫びしたい」。去る3月22日に開かれた塩野義製薬のR&Dミーティング。手代木功社長(写真)は居並ぶうるさ型の証券アナリストたちを前に、苦渋の表情を浮かべながら謝罪した。  この時点での最新数字だった塩野義の11年4〜12月期の業績は、売上高が前年同期比▲8.5%の1987億円、営業利益が▲2.9%の346億円。国内医療用医薬品事業は同社が戦略3品目と定める「クレストール」「イルベタン」「サインバルタ」の伸長で同4・7%増の1246億円に拡大したものの、第2四半期中に行った米子会社シオノギINC(旧サイエルファーマ)での返品・リベート支払い引当金の積み増しが重く、成長を削いだ。  英アストラゼネカから受け取るクレストール分を大半とするロイヤリティ収入も、為...  「11年度はアメリカ、中国を含めた海外の件で、大きなサプライズやディスアグリーメントを出してしまったことを、改めてお詫びしたい」。去る3月22日に開かれた塩野義製薬のR&Dミーティング。手代木功社長(写真)は居並ぶうるさ型の証券アナリストたちを前に、苦渋の表情を浮かべながら謝罪した。  この時点での最新数字だった塩野義の11年4〜12月期の業績は、売上高が前年同期比▲8.5%の1987億円、営業利益が▲2.9%の346億円。国内医療用医薬品事業は同社が戦略3品目と定める「クレストール」「イルベタン」「サインバルタ」の伸長で同4・7%増の1246億円に拡大したものの、第2四半期中に行った米子会社シオノギINC(旧サイエルファーマ)での返品・リベート支払い引当金の積み増しが重く、成長を削いだ。  英アストラゼネカから受け取るクレストール分を大半とするロイヤリティ収入も、為替の

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