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漢方の常識・非常識

甘草含有漢方エキス製剤の添付文書

第15回

本間真人

2012年5月15日号

 甘草含有漢方エキス製剤には、高血圧、むくみ、筋力低下、低血症などを主症状とする偽アルドステロン症の副作用があることは、これまでのこのシリーズで何回か取り上げている。その理由はこの副作用が、不整脈や横紋筋融解症など、生命に関わる病状を誘発するためである。  この副作用の発症機序については、甘草に含まれる主成分のグリチルリチン(およびその腸内菌代謝物)が体内の副腎皮質ホルモンの代謝酵素を阻害し(副腎皮質ホルモンの分解を抑え)、細胞内における副腎皮質ホルモンの作用が過剰に増強されることによる。従って、甘草含有量の多い漢方エキス剤に起こりやすく、1日用量中に2.5g以上の甘草エキスを含む製剤でとくに注意が必要である。  甘草含有漢方エキス製剤には、高血圧、むくみ、筋力低下、低血症などを主症状とする偽アルドステロン症の副作用があることは、これまでのこのシリーズで何回か取り上げている。その理由はこの副作用が、不整脈や横紋筋融解症など、生命に関わる病状を誘発するためである。  この副作用の発症機序については、甘草に含まれる主成分のグリチルリチン(およびその腸内菌代謝物)が体内の副腎皮質ホルモンの代謝酵素を阻害し(副腎皮質ホルモンの分解を抑え)、細胞内における副腎皮質ホルモンの作用が過剰に増強されることによる。従って、甘草含有量の多い漢方エキス剤に起こりやすく、1日用量中に2.5g以上の甘草エキスを含む製剤でとくに注意が必要である。

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