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OBSERVER

木村文治・クレコンR&C代表取締役社長

2012年5月1日号

どんぶり勘定から脱却を ——12年4月の薬価改定をもって流通改善の第3ラウンドがスタートしました。日本医薬品卸業連合会と日本保険薬局協会が、事前の条件明示に伴う取引契約書に基づく覚書の締結と単品単価取引の推進で合意しました。 木村 近年にないことで、いいスタートを切ったと思う。ひとつの契約書に落とし込めるのは調剤薬局だからできた。処方元である医療機関は、入院と外来、院内処方と院外処方など機能が分かれており、卸が契約を結ぶのはなかなか難しいことだ。一方、卸と細かな契約書を結べることが可能なのは調剤チェーンであり、影響力もある。基本契約書による覚書の締結の必要性は20年前から言われていたことからすれば、ようやくできた。ひとつひな形ができれば前例になる。 調剤チェーンも取引を透明化したほうが、社会的にはいいことだ。調剤薬局のあるべき姿として、患者への... どんぶり勘定から脱却を ——12年4月の薬価改定をもって流通改善の第3ラウンドがスタートしました。日本医薬品卸業連合会と日本保険薬局協会が、事前の条件明示に伴う取引契約書に基づく覚書の締結と単品単価取引の推進で合意しました。 木村 近年にないことで、いいスタートを切ったと思う。ひとつの契約書に落とし込めるのは調剤薬局だからできた。処方元である医療機関は、入院と外来、院内処方と院外処方など機能が分かれており、卸が契約を結ぶのはなかなか難しいことだ。一方、卸と細かな契約書を結べることが可能なのは調剤チェーンであり、影響力もある。基本契約書による覚書の締結の必要性は20年前から言われていたことからすれば、ようやくできた。ひとつひな形ができれば前例になる。 調剤チェーンも取引を透明化したほうが、社会的にはいいことだ。調剤薬局のあるべき姿として、患者へのサー

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