医薬経済オンライン

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地域救急医療「再生」への胎動

医療過疎県「埼玉」で救急診療所を開いた医師

2012年5月1日号

 最近、救急患者たらい回し問題の報道がめっきりと減った。地域で救急医療体制が整備され、十分に機能するようになったからか。もちろん、そんなことはない。2次救急医療を中心に課題解決には至っていないのが実情だ。2次救急を担う病院群輪番制病院は、全国に409地区、3278ヵ所。ここ数年、数的には横ばいなのだ。  たらい回しという表現は、救急車が病院へ着いて拒否され、病院を転々と回るイメージが強い。しかし、実際は救急車が患者を乗せた段階で、適切な医療機関に運べるかどうかを電話や無線で確認し、受け入れてくれる医療機関に搬送する。この電話のやり取りのなかで、「ベッドが空いていない」「専門の医師がいない」「医師がほかの急患に対応している」といった理由で断られる。また、住民の認識と異なり、クレームや訴訟回避のため、病院は断ることを前提としている場合も多い。  その...  最近、救急患者たらい回し問題の報道がめっきりと減った。地域で救急医療体制が整備され、十分に機能するようになったからか。もちろん、そんなことはない。2次救急医療を中心に課題解決には至っていないのが実情だ。2次救急を担う病院群輪番制病院は、全国に409地区、3278ヵ所。ここ数年、数的には横ばいなのだ。  たらい回しという表現は、救急車が病院へ着いて拒否され、病院を転々と回るイメージが強い。しかし、実際は救急車が患者を乗せた段階で、適切な医療機関に運べるかどうかを電話や無線で確認し、受け入れてくれる医療機関に搬送する。この電話のやり取りのなかで、「ベッドが空いていない」「専門の医師がいない」「医師がほかの急患に対応している」といった理由で断られる。また、住民の認識と異なり、クレームや訴訟回避のため、病院は断ることを前提としている場合も多い。  その結果

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