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Chapter90

伊竜忠志

2012年5月1日号

平成中村座 昨年11月から月替わりの演目でロングランが続く「平成中村座」が5月で閉幕する。中村勘三郎の熱い思いが詰まった浅草・隅田公園内の仮設劇場は、江戸時代の芝居小屋にタイムトリップしたような感覚を味わうことができる。 「歌舞伎」という言葉は、「傾く」(かぶく)からきている。「傾く」の「かぶ」は「頭」の古称で、「頭を傾ける」という意味だが、転じて「常識外れ」や「異様な風体」を表すようになった。慶長から寛永年間(1596〜1643年)にかけて、江戸や京都に「傾き者」が出現した。彼らは、派手な着物を着て奇抜な髪型や持ち物を身に付け、町中を闊歩したそうだ。  出雲阿国はその風俗を取り入れ、「男装の麗人」という格好で、茶屋(水商売)の女と戯れる踊りを踊って大ブレークする。それが歌舞伎の始まりだ。それにしても、閉塞感が漂う社会に身を置く今どきの若者は、傾か... 平成中村座 昨年11月から月替わりの演目でロングランが続く「平成中村座」が5月で閉幕する。中村勘三郎の熱い思いが詰まった浅草・隅田公園内の仮設劇場は、江戸時代の芝居小屋にタイムトリップしたような感覚を味わうことができる。 「歌舞伎」という言葉は、「傾く」(かぶく)からきている。「傾く」の「かぶ」は「頭」の古称で、「頭を傾ける」という意味だが、転じて「常識外れ」や「異様な風体」を表すようになった。慶長から寛永年間(1596〜1643年)にかけて、江戸や京都に「傾き者」が出現した。彼らは、派手な着物を着て奇抜な髪型や持ち物を身に付け、町中を闊歩したそうだ。  出雲阿国はその風俗を取り入れ、「男装の麗人」という格好で、茶屋(水商売)の女と戯れる踊りを踊って大ブレークする。それが歌舞伎の始まりだ。それにしても、閉塞感が漂う社会に身を置く今どきの若者は、傾かない

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