医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

2025年のジェネリック市場の姿

当局はカードを多く持つ

第5回

株式会社日医工医業経営研究所所長 菊地祐男

2012年5月1日号

 ジェネリックは先発品よりも開発などのコストが少ないため薬価は安く設定されている。現在のジェネリックは、基本的には初収載時に先発品薬価の70%の薬価となり、その後は市場実勢価に基づいて引き下げられる。よってジェネリックに変更することで患者支払額は、平均すれば5割程度の軽減効果があるとされている。  ジェネリックの最大のメリットは“低価格”である。欧米には「長期収載品」の概念のない国が多く、とくに米国ではジェネリックが発売された直後から10分の1以下の価格になることも珍しいことではないようだ。日本の市場は独自の制度や習慣があり、薬価低下や切り替えなど急激な変化が抑制されているが、今後はグローバル化のなかで変わる可能性もある。  公定価格である薬価は高いほうが企業の収益はよくなる。医薬品を高品質かつ安定的に供給するためには収益を確保し、安定的な経営を...  ジェネリックは先発品よりも開発などのコストが少ないため薬価は安く設定されている。現在のジェネリックは、基本的には初収載時に先発品薬価の70%の薬価となり、その後は市場実勢価に基づいて引き下げられる。よってジェネリックに変更することで患者支払額は、平均すれば5割程度の軽減効果があるとされている。  ジェネリックの最大のメリットは“低価格”である。欧米には「長期収載品」の概念のない国が多く、とくに米国ではジェネリックが発売された直後から10分の1以下の価格になることも珍しいことではないようだ。日本の市場は独自の制度や習慣があり、薬価低下や切り替えなど急激な変化が抑制されているが、今後はグローバル化のなかで変わる可能性もある。  公定価格である薬価は高いほうが企業の収益はよくなる。医薬品を高品質かつ安定的に供給するためには収益を確保し、安定的な経営を維

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence