老医師のつぶやき
眼下の敵
第1回
吉原忠男(前埼玉県医師会長)
2012年5月1日号
ここ2、3ヵ月、眠れない日々が続いている。酒量も増えた。酒を飲みながら電話をしたり、さらに遅くなると、自然にテレビの深夜放送を見たりすることになる。
この2月に「眼下の敵」という古い映画をやっていた。第2次大戦中、ドイツの潜水艦とアメリカの駆逐艦が丁々発止で闘う話だ。潜水艦は48時間後には南太西洋のある海域で、味方の船から暗号解読文を受け取る指令を受けていた。駆逐艦はそれを、なんとしても阻止せねばならない。お互い智恵を尽して闘い、最後まで日本でいうなら「武士道」を重んじた行動をとる。
この映画には、実に味のある台詞がはめ込まれていて、今の私が置かれている立場で考えさせられることが多かった。
私は4月1日の日本医師会長選で、現職会長だった原中勝征氏(茨城)を推して闘うことになった。
だが、この選挙は、いいところのない選挙だった。
我われ埼...
ここ2、3ヵ月、眠れない日々が続いている。酒量も増えた。酒を飲みながら電話をしたり、さらに遅くなると、自然にテレビの深夜放送を見たりすることになる。
この2月に「眼下の敵」という古い映画をやっていた。第2次大戦中、ドイツの潜水艦とアメリカの駆逐艦が丁々発止で闘う話だ。潜水艦は48時間後には南太西洋のある海域で、味方の船から暗号解読文を受け取る指令を受けていた。駆逐艦はそれを、なんとしても阻止せねばならない。お互い智恵を尽して闘い、最後まで日本でいうなら「武士道」を重んじた行動をとる。
この映画には、実に味のある台詞がはめ込まれていて、今の私が置かれている立場で考えさせられることが多かった。
私は4月1日の日本医師会長選で、現職会長だった原中勝征氏(茨城)を推して闘うことになった。
だが、この選挙は、いいところのない選挙だった。
我われ埼玉県
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