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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第56回 診療間隔と糖尿病の疾患管理成功率(中)

2012年4月15日号

「糖尿病患者における診察頻度と血清グルコース・血圧・コレステロールのレベル」は、疾患の悪化を防ぐ指標になる3つの検査値の改善に、診療間隔が関係していると結論付けた研究である(アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2011年9月26日)。 2000〜2008年、ハーバード大学系列2病院のプライマリケア医が診療した糖尿病患者2万6496人のデータベースは、受診間隔が1ヵ月延びる都度、血糖値を管理状態(ヘモグロビンA1c7.0%)に戻すまでの時間が0.4050遅れることを発見した。脂質(LDLコレステロール100㎎/dℓ)は0.3489と相対的に影響が小さいが、血圧(130/85㎜Hg)では0.9047の大きな遅れが確認された(表2)。 診療間隔が短いと、薬剤療法を強化する機会も増える。薬剤療法の強化は、3要素ともコントロール状態に戻す時間を縮めるが、血圧ではその効果が弱く(▲0.0972)、... 「糖尿病患者における診察頻度と血清グルコース・血圧・コレステロールのレベル」は、疾患の悪化を防ぐ指標になる3つの検査値の改善に、診療間隔が関係していると結論付けた研究である(アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2011年9月26日)。 2000〜2008年、ハーバード大学系列2病院のプライマリケア医が診療した糖尿病患者2万6496人のデータベースは、受診間隔が1ヵ月延びる都度、血糖値を管理状態(ヘモグロビンA1c7.0%)に戻すまでの時間が0.4050遅れることを発見した。脂質(LDLコレステロール100㎎/dℓ)は0.3489と相対的に影響が小さいが、血圧(130/85㎜Hg)では0.9047の大きな遅れが確認された(表2)。 診療間隔が短いと、薬剤療法を強化する機会も増える。薬剤療法の強化は、3要素ともコントロール状態に戻す時間を縮めるが、血圧ではその効果が弱く(▲0.0972)、脂

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