医薬経済オンライン

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OUTLOOK・欧米のMR事情

欧米のMR活動の質的変化

第259回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人

2012年4月15日号

 米国のコンサルティング会社、ZSアソシエイトの調査によると、米国の医師は年々MRに面会しなくなっており、10年には全体の54%の医師しかMRに面会しなくなっているという。これは、09年に比べ7%も落ち込んだことになる。また、米国の支払者の圧力が大きくなり、医薬品営業マーケティングの質を大きく変えているという。 その結果、製薬各社はMRを減らしたり、新しいセールスモデルを模索するなど試行錯誤をしており、最も効率的に成果を高めるための新しい方法を決めるのに、流動的な状態が続いている。もちろん、現場のMRは何とかして医師に面会し、情報提供する努力を重ねているが、数社のMRの医師との会話の内容や質は以前と比べて相当変化してきているという。伝統的な、「とにかく売って儲ける」という姿勢に変化が起きているのだ。 例えば、米国のグラクソスミスクラインは、営業...  米国のコンサルティング会社、ZSアソシエイトの調査によると、米国の医師は年々MRに面会しなくなっており、10年には全体の54%の医師しかMRに面会しなくなっているという。これは、09年に比べ7%も落ち込んだことになる。また、米国の支払者の圧力が大きくなり、医薬品営業マーケティングの質を大きく変えているという。 その結果、製薬各社はMRを減らしたり、新しいセールスモデルを模索するなど試行錯誤をしており、最も効率的に成果を高めるための新しい方法を決めるのに、流動的な状態が続いている。もちろん、現場のMRは何とかして医師に面会し、情報提供する努力を重ねているが、数社のMRの医師との会話の内容や質は以前と比べて相当変化してきているという。伝統的な、「とにかく売って儲ける」という姿勢に変化が起きているのだ。 例えば、米国のグラクソスミスクラインは、営業の

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