医療の流れを見極める
追い風と向かい風
Chapter89
伊竜忠志
2012年4月15日号
64年に公開された日活映画『愛と死をみつめて』で、軟骨肉腫に冒され21年の生涯を閉じた大島みち子役を熱演した吉永小百合さんには、感涙に咽んだことを記憶している。
64年と言えば、丸山ワクチンが初めてがん患者に使用された年だ。抗がん剤は、硫酸ビンブラスチンが3年後の67年に、硫酸ビンクリスチンが4年後の68年に承認を受けたことから、当時のがん患者にとって、丸山ワクチンは“魔法の薬”に映ったことだろう。
64年に公開された日活映画『愛と死をみつめて』で、軟骨肉腫に冒され21年の生涯を閉じた大島みち子役を熱演した吉永小百合さんには、感涙に咽んだことを記憶している。
64年と言えば、丸山ワクチンが初めてがん患者に使用された年だ。抗がん剤は、硫酸ビンブラスチンが3年後の67年に、硫酸ビンクリスチンが4年後の68年に承認を受けたことから、当時のがん患者にとって、丸山ワクチンは“魔法の薬”に映ったことだろう。
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