理事長が差し出した「首」の価値
国立病院機構、「脱独法」は瓢箪から駒
2012年4月1日号
「矢崎氏は私利私欲で動かそうとしている」
「脱独法は、自由に国病機構を運営したい矢崎氏のわがままで言っているのではないか」
04年から4期8年にわたって国立病院機構理事長を務めた矢崎義雄氏が3月31日で退任した。赤字体質だった国立病院を黒字化に転じた〝知る人ぞ知る敏腕経営者〟とされるが、5期目の続投はなかった。矢崎氏は今年で74歳を迎え、いつ退いても何ら不思議はない年齢だが、実際は「新法人移行」への布石だった。
矢崎氏への辛らつな物言いの出所は、政府の行政刷新会議である。蓮舫・元行政刷新担当相はかねて、「矢崎氏は天下り」といった発言を周囲に洩らしていたという。
どういう経緯があったのか、この発言が、巡り巡って矢崎氏の耳に入った。明らかに陰口の類いといえるレベルだが、矢崎氏はこれを、念願の国病機構の民営化を実現する好機と捉えたようだ。新法人へ移行...
「矢崎氏は私利私欲で動かそうとしている」
「脱独法は、自由に国病機構を運営したい矢崎氏のわがままで言っているのではないか」
04年から4期8年にわたって国立病院機構理事長を務めた矢崎義雄氏が3月31日で退任した。赤字体質だった国立病院を黒字化に転じた〝知る人ぞ知る敏腕経営者〟とされるが、5期目の続投はなかった。矢崎氏は今年で74歳を迎え、いつ退いても何ら不思議はない年齢だが、実際は「新法人移行」への布石だった。
矢崎氏への辛らつな物言いの出所は、政府の行政刷新会議である。蓮舫・元行政刷新担当相はかねて、「矢崎氏は天下り」といった発言を周囲に洩らしていたという。
どういう経緯があったのか、この発言が、巡り巡って矢崎氏の耳に入った。明らかに陰口の類いといえるレベルだが、矢崎氏はこれを、念願の国病機構の民営化を実現する好機と捉えたようだ。新法人へ移行さ
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