医薬経済オンライン

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医療界に漂う新薬加算の「嫌な感じ」

TPPが恒久化〝軟着陸〟の足枷に

2012年4月1日号

 3月14日、日本医師会の定例会見で、急遽、ある項目が発表内容に加えられた。 「TPP交渉参加についての日医の見解」がそれだ。  政府の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加について「公的医療保険制度を除外せよ」というのが、日医、日本歯科医師会、日本薬剤師会の「三師会」の主張だった。昨年11月2日に共同会見を開き、立場を明らかにしている。  今回、そこから一歩踏み込んで、「TPP交渉参加、全面反対」を打ち出した。  総論としてTPP交渉に「公的医療保険を俎上に載せない」としても、個別分野の規制改革が「蟻の一穴になりかねない」からだ。「金融サービス」分野で民間保険の参入、「投資」分野で医療への株式会社参入、「知的財産」分野で薬価や医療技術などが取り上げられ、米国のゴリ押しを許せば、公的医療保険は〝名ばかり〟のものとなる。  そうなっても、「政府は国民全員が加入...  3月14日、日本医師会の定例会見で、急遽、ある項目が発表内容に加えられた。 「TPP交渉参加についての日医の見解」がそれだ。  政府の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加について「公的医療保険制度を除外せよ」というのが、日医、日本歯科医師会、日本薬剤師会の「三師会」の主張だった。昨年11月2日に共同会見を開き、立場を明らかにしている。  今回、そこから一歩踏み込んで、「TPP交渉参加、全面反対」を打ち出した。  総論としてTPP交渉に「公的医療保険を俎上に載せない」としても、個別分野の規制改革が「蟻の一穴になりかねない」からだ。「金融サービス」分野で民間保険の参入、「投資」分野で医療への株式会社参入、「知的財産」分野で薬価や医療技術などが取り上げられ、米国のゴリ押しを許せば、公的医療保険は〝名ばかり〟のものとなる。  そうなっても、「政府は国民全員が加入して

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