医薬経済オンライン

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新薬の市場環境を読む

ヒートアップする経口HCV薬開発

第17回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2012年4月1日号

 インターフェロンを必要としない経口C型肝炎治療剤の競争が激化している。ギリアドサイエンシズの「GS7977」が先行していたものの、ジェノタイプ1未治療患者で高い再発率が見られたことから若干後退してしまった。 ギリアドは同剤を創製したファーマセットを11年11月に買収したが、この失敗により当社ではファーマセット買収で十分なROIC(投下資本利益率)が生み出されない可能性があると見ている。 一方、ブリストルマイヤーズスクイブやノバルティスは、相次いで経口C型肝炎治療剤を導入しており、競争が激化している。 GS7977の第Ⅱ相試験(ELECTRON試験)の結果が2月に公表され、患者8人中6人(75%)がウイルス再発となってしまった。ジェノタイプ1治療失敗患者(n=10)が今後、治療後観察期間を満了することから、再発率は75%から上昇することになるだろう。 一方、すでに発売されてい...  インターフェロンを必要としない経口C型肝炎治療剤の競争が激化している。ギリアドサイエンシズの「GS7977」が先行していたものの、ジェノタイプ1未治療患者で高い再発率が見られたことから若干後退してしまった。 ギリアドは同剤を創製したファーマセットを11年11月に買収したが、この失敗により当社ではファーマセット買収で十分なROIC(投下資本利益率)が生み出されない可能性があると見ている。 一方、ブリストルマイヤーズスクイブやノバルティスは、相次いで経口C型肝炎治療剤を導入しており、競争が激化している。 GS7977の第Ⅱ相試験(ELECTRON試験)の結果が2月に公表され、患者8人中6人(75%)がウイルス再発となってしまった。ジェノタイプ1治療失敗患者(n=10)が今後、治療後観察期間を満了することから、再発率は75%から上昇することになるだろう。 一方、すでに発売されている競

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