芽吹き始めた石巻の「在宅医療」
高齢先進国をめざす医師の奮闘
2012年4月1日号
昨年5月のことだった。
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市を訪れた武藤真祐氏(医療法人社団鉄祐会理事長)は、介護福祉避難所で100人以上の要介護者が1日中何もすることなく横たわっている状況に危機感を覚えたという。
武藤氏は、10年1月に東京都文京区で祐ホームクリニックを開設、都市部高齢者への在宅医療を始めていた。石巻市の惨状を見た武藤氏は「いずれ避難所を出て、仮設住宅や自宅で生活するようになったとき、在宅医療が必要となる」と感じた。地元医師会はじめ行政にも働きかけ、2ヵ月という非常に短い準備期間を経て、同年9月1日に在宅医療専門の祐ホームクリニック石巻を立ち上げたのだった。
武藤氏には胸に秘めていた構想があった。「都市部高齢者の孤独・孤立を解決することが高齢先進国である日本の取り組むべき課題だ。解決には高齢先進国モデル構想を実践する...
昨年5月のことだった。
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市を訪れた武藤真祐氏(医療法人社団鉄祐会理事長)は、介護福祉避難所で100人以上の要介護者が1日中何もすることなく横たわっている状況に危機感を覚えたという。
武藤氏は、10年1月に東京都文京区で祐ホームクリニックを開設、都市部高齢者への在宅医療を始めていた。石巻市の惨状を見た武藤氏は「いずれ避難所を出て、仮設住宅や自宅で生活するようになったとき、在宅医療が必要となる」と感じた。地元医師会はじめ行政にも働きかけ、2ヵ月という非常に短い準備期間を経て、同年9月1日に在宅医療専門の祐ホームクリニック石巻を立ち上げたのだった。
武藤氏には胸に秘めていた構想があった。「都市部高齢者の孤独・孤立を解決することが高齢先進国である日本の取り組むべき課題だ。解決には高齢先進国モデル構想を実践するし
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