医薬経済オンライン

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長瀬産業「林原」買収の成否

専門商社から生命関連企業に転換できるか

2012年4月1日号

 今年1月の米イーストマン・コダックの破産法申請を、複雑な思いで見つめた2つの会社があった。ひとつは、ドイツのアグファ・ゲバルトとともに、世界3大フィルムメーカーの一角としてコダックと凌ぎを削った富士フイルムホールディングス。もうひとつは大阪の老舗商社・長瀬産業だ。  1923年に映画用フィルムの輸入販売を開始して以来、89年に提携関係を解消するまでの60余年に渡って、長瀬産業はコダックの日本総代理店を務めた。黄色いパッケージで知られた写真用カラーフィルムは、昭和期の、同社の成長を支えた立役者だったと言っても過言ではないだろう。  しかしその後、90年代半ばから急速に進んだデジタル革命を前に、コダックはイノベーションを怠り、ジリ貧の末についに倒産。富士フイルムは必死に銀塩フィルムへの依存度を下げ、その延長線上で今、医療・医薬事業の拡大に躍起になってい...  今年1月の米イーストマン・コダックの破産法申請を、複雑な思いで見つめた2つの会社があった。ひとつは、ドイツのアグファ・ゲバルトとともに、世界3大フィルムメーカーの一角としてコダックと凌ぎを削った富士フイルムホールディングス。もうひとつは大阪の老舗商社・長瀬産業だ。  1923年に映画用フィルムの輸入販売を開始して以来、89年に提携関係を解消するまでの60余年に渡って、長瀬産業はコダックの日本総代理店を務めた。黄色いパッケージで知られた写真用カラーフィルムは、昭和期の、同社の成長を支えた立役者だったと言っても過言ではないだろう。  しかしその後、90年代半ばから急速に進んだデジタル革命を前に、コダックはイノベーションを怠り、ジリ貧の末についに倒産。富士フイルムは必死に銀塩フィルムへの依存度を下げ、その延長線上で今、医療・医薬事業の拡大に躍起になっているの

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