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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第55回目 診療間隔と糖尿病の疾患管理成功率(上)

2012年4月1日号

「糖尿病患者における診察頻度と血清グルコース・血圧・コレステロールのレベル」は、疾患の悪化を防ぐ指標になる3つの検査値の改善に、診療間隔が関係していると結論付けた研究である(アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2011年9月26日)。 ヘモグロビンA1cが7.0%、血圧130/85㎜Hg、LDL−コレステロール100㎎/dlの管理目標値のどれかひとつでも超えていた糖尿病患者(1型を含め)の管理されない比率は、1週間未満、1〜2週間隔の受診で素早く減っていくが、3ヵ月以上では3000日を経ても4分の1の患者が管理できない状態にある対比を、図は〝絵に描いた〟ように示している。 検査値の改善のしやすさは血糖値、血圧、脂質で異なるが、検査項目別に問題がある患者群単位で見ても、診療間隔が空くほど管理実現率と実現速度が劣る状況は一致していた。 ハーバード大学系列のブリガム&ウィメ... 「糖尿病患者における診察頻度と血清グルコース・血圧・コレステロールのレベル」は、疾患の悪化を防ぐ指標になる3つの検査値の改善に、診療間隔が関係していると結論付けた研究である(アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2011年9月26日)。 ヘモグロビンA1cが7.0%、血圧130/85㎜Hg、LDL−コレステロール100㎎/dlの管理目標値のどれかひとつでも超えていた糖尿病患者(1型を含め)の管理されない比率は、1週間未満、1〜2週間隔の受診で素早く減っていくが、3ヵ月以上では3000日を経ても4分の1の患者が管理できない状態にある対比を、図は〝絵に描いた〟ように示している。 検査値の改善のしやすさは血糖値、血圧、脂質で異なるが、検査項目別に問題がある患者群単位で見ても、診療間隔が空くほど管理実現率と実現速度が劣る状況は一致していた。 ハーバード大学系列のブリガム&ウィメン

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