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「抗精神病薬の進化と災い」

2012年3月15日号

「この人たち、表情が乏しく、歩き方がまるでロボットみたい」 第1世代抗精神病薬には「パーキンソニズム」という独特の副作用があった。それでも、激しい幻覚、妄想を抑えるためには服用しないわけにいかず、この苦難の時代が半世紀も続いた。 しかし、第2世代の新薬登場で、忌むべき副作用から開放され、社会復帰への道が開けた。素人目でさえ簡単に見極めのついた症状が、専門家でさえ、外観だけではまったく統合失調症を疑うことができないレベルとなった。 だが、新しい課題が。効果がよすぎるということで、ついつい服薬が乱れがちになるのだ。つい先日、てんかん患者の運転ミスに伴う子ども死傷事件が発生したが、まさに薬の飲み忘れによるものであった。 精神病に限らず、一般の慢性疾患でも、連日調子のいい状態が続くと、ついつい服薬を忘れがちになる。 新薬は、その有用性を存分に享受... 「この人たち、表情が乏しく、歩き方がまるでロボットみたい」 第1世代抗精神病薬には「パーキンソニズム」という独特の副作用があった。それでも、激しい幻覚、妄想を抑えるためには服用しないわけにいかず、この苦難の時代が半世紀も続いた。 しかし、第2世代の新薬登場で、忌むべき副作用から開放され、社会復帰への道が開けた。素人目でさえ簡単に見極めのついた症状が、専門家でさえ、外観だけではまったく統合失調症を疑うことができないレベルとなった。 だが、新しい課題が。効果がよすぎるということで、ついつい服薬が乱れがちになるのだ。つい先日、てんかん患者の運転ミスに伴う子ども死傷事件が発生したが、まさに薬の飲み忘れによるものであった。 精神病に限らず、一般の慢性疾患でも、連日調子のいい状態が続くと、ついつい服薬を忘れがちになる。 新薬は、その有用性を存分に享受する

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