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OBSERVER

石井嘉之・関東労災病院薬剤部長

2012年3月15日号

先発品もすべて一般名にせよ ——12年度診療報酬改定で一般名処方の推進策が盛り込まれました。 石井 一般名処方をすれば2点の加算がつくことになった。私自身、一般名処方が浸透していくのは、よいことだとは思っているし、加算をきっかけに一般名処方が着実に普及していくと考えている。ただ、医療安全の面で些か不安がある。 ——どのような不安でしょうか。 石井 医師が混乱してしまう不安だ。関東労災病院は、04年から一般名処方を実施してきた。当時は先発品を後発品に切り替える際に医師への問い合わせが必要だったため、一般名処方ならその手間が省けるうえ、調剤薬局の在庫管理が楽になるといったメリットがあった。しかし、医師が処方箋を作成する際に一般名にピンとこないことが多く、「何だかわからないけどいいか」などと、散漫に処方箋を出してしまう可能性が危惧された。一種の興奮状態... 先発品もすべて一般名にせよ ——12年度診療報酬改定で一般名処方の推進策が盛り込まれました。 石井 一般名処方をすれば2点の加算がつくことになった。私自身、一般名処方が浸透していくのは、よいことだとは思っているし、加算をきっかけに一般名処方が着実に普及していくと考えている。ただ、医療安全の面で些か不安がある。 ——どのような不安でしょうか。 石井 医師が混乱してしまう不安だ。関東労災病院は、04年から一般名処方を実施してきた。当時は先発品を後発品に切り替える際に医師への問い合わせが必要だったため、一般名処方ならその手間が省けるうえ、調剤薬局の在庫管理が楽になるといったメリットがあった。しかし、医師が処方箋を作成する際に一般名にピンとこないことが多く、「何だかわからないけどいいか」などと、散漫に処方箋を出してしまう可能性が危惧された。一種の興奮状態で

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