新薬創出加算を相殺した再算定 | 医薬経済オンライン

新薬創出加算を相殺した再算定

価格競争は抑えたメーカー

2012年3月15日号

　3月5日、新薬価が官報告示された。改定率▲6.00％、追加引き下げ分を含めれば実質▲6.25％となる。医薬品卸の業績低迷や2年間の市場実勢価格の推移を見ていた証券アナリストの多くは「想定より小幅だった改定」と指摘、前向きに捉えている。ただ、影響度は企業によって大きく異なるのが実情だ。　後発品上市に市場拡大再算定と、12年度薬価制度改革で話題の中心となったアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」は▲16.7〜16.8％と大幅にダウンした。その結果、エーザイの引き下げ率は11％強となり、本誌が調査したなかで、最もダウン率の大きい新薬メーカーとなった。　また、表には掲載していないが、ヤクルト本社は▲10％台と厳しい改定となった。虎の子の抗がん剤「エルプラット」に▲15.0％の市場拡大再算定が直撃したからだ。エルプラットは10年度に試行実施された新薬創出・適応外薬解消等促進... 　3月5日、新薬価が官報告示された。改定率▲6.00％、追加引き下げ分を含めれば実質▲6.25％となる。医薬品卸の業績低迷や2年間の市場実勢価格の推移を見ていた証券アナリストの多くは「想定より小幅だった改定」と指摘、前向きに捉えている。ただ、影響度は企業によって大きく異なるのが実情だ。　後発品上市に市場拡大再算定と、12年度薬価制度改革で話題の中心となったアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」は▲16.7〜16.8％と大幅にダウンした。その結果、エーザイの引き下げ率は11％強となり、本誌が調査したなかで、最もダウン率の大きい新薬メーカーとなった。　また、表には掲載していないが、ヤクルト本社は▲10％台と厳しい改定となった。虎の子の抗がん剤「エルプラット」に▲15.0％の市場拡大再算定が直撃したからだ。エルプラットは10年度に試行実施された新薬創出・適応外薬解消等促進加

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