医薬経済オンライン

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ラテン転々

日系革命家の伝説

No.22 

三山喬

2012年3月15日号

 旧友の深沢正雪が編集長を務めるブラジルの邦字紙『ニッケイ新聞』に、懐かしい名を見つけた。フレディ前村。他界してすでに半世紀近くになる日系ボリビア人である。 世界で最も有名で、人気のあるラテンアメリカ人、と言えば、最近ならサッカーのメッシということになろうが、半世紀以上のスパンで考えれば、疑いようもなくアルベルト・チェ・ゲバラ。アルゼンチン生まれの医学生としてキューバ革命に加わった後、大臣の座を投げ打って今度はボリビアの密林に潜入し、最後には捕らえられ、処刑されてしまうことになる伝説の革命家だ。 中南米やヨーロッパの若者が抱くゲバラへの憧れには、どこか日本の坂本龍馬人気を思わせるものがある。それぞれの人気の背景には、自らの理想に身を投じながら、若くして散ってしまった儚さや純粋さがあるような気がする。 フレディ前村は、このゲバラとともにボ...  旧友の深沢正雪が編集長を務めるブラジルの邦字紙『ニッケイ新聞』に、懐かしい名を見つけた。フレディ前村。他界してすでに半世紀近くになる日系ボリビア人である。 世界で最も有名で、人気のあるラテンアメリカ人、と言えば、最近ならサッカーのメッシということになろうが、半世紀以上のスパンで考えれば、疑いようもなくアルベルト・チェ・ゲバラ。アルゼンチン生まれの医学生としてキューバ革命に加わった後、大臣の座を投げ打って今度はボリビアの密林に潜入し、最後には捕らえられ、処刑されてしまうことになる伝説の革命家だ。 中南米やヨーロッパの若者が抱くゲバラへの憧れには、どこか日本の坂本龍馬人気を思わせるものがある。それぞれの人気の背景には、自らの理想に身を投じながら、若くして散ってしまった儚さや純粋さがあるような気がする。 フレディ前村は、このゲバラとともにボリビ

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