深層◎日医会長選
副会長の造反に大義あるのか
Part1 揺らぐ3陣営の思惑
ノンフィクション作家 辰濃哲郎
2012年3月1日号
無風選挙が一転、三つ巴の闘いに。左から横倉氏、森氏、原中氏。 暮れも押し迫る昨年12月30日、3ヵ月後に控えた日本医師会長選に出馬が取り沙汰されていた2人の医師会幹部が、ホテルグランヴィア京都で向かい合っていた。
日医の現職副会長である横倉義武氏と、もうひとりは、2年前の前回選挙で会長に立候補し、原中勝征現会長に惜敗した京都府医師会長の森洋一氏だ。
このころ、原中氏はすでに再選出馬の意向を固めていた。これに対して横倉、森両氏が選挙協力して一本化を果たせば、現職会長が相手でも十分に戦える。
その横倉、森両氏の会談が終わるのを、5人の地方医師会長が別の部屋で待っていた。横倉派、森派の会長だけでなく、中立と見られる会長も含まれている。この日、横倉・森両氏の選挙協力が、正式に決まるはずだった。
2人が、どんな話をしたのかは、わからない。だが、5人の待...
無風選挙が一転、三つ巴の闘いに。左から横倉氏、森氏、原中氏。 暮れも押し迫る昨年12月30日、3ヵ月後に控えた日本医師会長選に出馬が取り沙汰されていた2人の医師会幹部が、ホテルグランヴィア京都で向かい合っていた。
日医の現職副会長である横倉義武氏と、もうひとりは、2年前の前回選挙で会長に立候補し、原中勝征現会長に惜敗した京都府医師会長の森洋一氏だ。
このころ、原中氏はすでに再選出馬の意向を固めていた。これに対して横倉、森両氏が選挙協力して一本化を果たせば、現職会長が相手でも十分に戦える。
その横倉、森両氏の会談が終わるのを、5人の地方医師会長が別の部屋で待っていた。横倉派、森派の会長だけでなく、中立と見られる会長も含まれている。この日、横倉・森両氏の選挙協力が、正式に決まるはずだった。
2人が、どんな話をしたのかは、わからない。だが、5人の待つ
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