医薬経済オンライン

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進まない看護師の「流動化」

12年度改定、急性期病床のキーワードは「淘汰」

2012年3月1日号

 12年度診療報酬改定のめざすところは、大枠で言えば、急性期医療を絞り込み、在宅医療を拡大する流れをさらに加速させるということだ。入院医療の機能分化と医療資源の集中投入、そして亜急性期と慢性期の機能強化は、従来から出ている方針ではある。ただ、12年度改定は、病院経営の方向性をよりハッキリと意識させる内容である。  ところで、急性期医療の供給体制を考えるとき、必ずと言っていいほど国際比較が取り沙汰される。比較の結果、日本の急性期医療体制は、人口当たりの病床数は多いが医療従事者数は少ないため、病床当たりの医療従事者数が低い水準にあるとされる。また、在院日数が長いという特徴もある。それを世界水準に近づけるには、病床数を減らし、医療従事者を集中させるということ以外には難しい。  12年度改定では、一般病棟入院基本料の要件変更が行われ、機能分化、すなわち...  12年度診療報酬改定のめざすところは、大枠で言えば、急性期医療を絞り込み、在宅医療を拡大する流れをさらに加速させるということだ。入院医療の機能分化と医療資源の集中投入、そして亜急性期と慢性期の機能強化は、従来から出ている方針ではある。ただ、12年度改定は、病院経営の方向性をよりハッキリと意識させる内容である。  ところで、急性期医療の供給体制を考えるとき、必ずと言っていいほど国際比較が取り沙汰される。比較の結果、日本の急性期医療体制は、人口当たりの病床数は多いが医療従事者数は少ないため、病床当たりの医療従事者数が低い水準にあるとされる。また、在院日数が長いという特徴もある。それを世界水準に近づけるには、病床数を減らし、医療従事者を集中させるということ以外には難しい。  12年度改定では、一般病棟入院基本料の要件変更が行われ、機能分化、すなわち淘

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