医薬経済オンライン

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「カヤジョンイル」は本当に死んだのか

がんセンターを追われた「独裁者」、あとは高みの見物

2012年3月1日号

「ジャスティスが常に勝つとは限らない」 「改革に守旧派は付き物」  2月14日、国立がん研究センターで、理事長の嘉山孝正氏は、職員を前に、自身が手掛けてきた改革を振り返った。会場には、自らの意志で訪れたのか、あるいは上司の命令なのか職員が多数詰め掛けた。18時という時間にもかかわらず事務職と思しき女性職員もチラホラ。まだ仕事が残っているのだろう、しきりに時計を気にしながら、立ち見する白衣姿の男性職員もいた。  嘉山氏の演説は、時折熱が入り、早口になる。会場が笑いに包まれた場面があった。  一部の人々から自身が「カヤフィ」「カヤジョンイル」と陰で言われていることに触れたのだ。自虐ネタだった。奔放な発言を繰り返してきた嘉山氏を、彼らは昨年、相次いで非業の死を遂げた世界の独裁者の姿に重ねたのだろう。  嘉山氏はつい先日、理事長のポストを追われることが決... 「ジャスティスが常に勝つとは限らない」 「改革に守旧派は付き物」  2月14日、国立がん研究センターで、理事長の嘉山孝正氏は、職員を前に、自身が手掛けてきた改革を振り返った。会場には、自らの意志で訪れたのか、あるいは上司の命令なのか職員が多数詰め掛けた。18時という時間にもかかわらず事務職と思しき女性職員もチラホラ。まだ仕事が残っているのだろう、しきりに時計を気にしながら、立ち見する白衣姿の男性職員もいた。  嘉山氏の演説は、時折熱が入り、早口になる。会場が笑いに包まれた場面があった。  一部の人々から自身が「カヤフィ」「カヤジョンイル」と陰で言われていることに触れたのだ。自虐ネタだった。奔放な発言を繰り返してきた嘉山氏を、彼らは昨年、相次いで非業の死を遂げた世界の独裁者の姿に重ねたのだろう。  嘉山氏はつい先日、理事長のポストを追われることが決ま

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