医薬経済オンライン

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価格高騰で崖っぷちの生薬治療

患者を追いやる4月改定と中国事情

2012年3月1日号

 生薬価格の高騰が止まらない。 「ここ2、3年で生薬の価格が急激に上がってきた」 東京・日本橋にある生薬卸の所長は、とくにこの1年で一部の生薬が異常に高騰したと話す。例えば、解熱や鎮咳去痰の作用がある「麦門冬」。1年前の価格は500グラムで1000円程度だったが、現在は4〜5倍に跳ね上がったと説明する。 「利益が出なくなっている。全部が上がっているわけではないが、一部の生薬価格の上昇が、全体の利益を圧迫している」  今のところ在庫があるため、供給に問題はないが、すでに保険で定める薬価に迫る生薬もあると話す。「4月には、また薬価が引き下げられる。さらに苦しくなるだろう」。そんな不安が生薬を扱う卸業者や調剤薬局に広がっている。  生薬価格が上がった理由は、中国にある。日本で消費される生薬の8割は、中国からの輸入に頼っているが、日本漢方生薬製剤協会(日漢協...  生薬価格の高騰が止まらない。 「ここ2、3年で生薬の価格が急激に上がってきた」 東京・日本橋にある生薬卸の所長は、とくにこの1年で一部の生薬が異常に高騰したと話す。例えば、解熱や鎮咳去痰の作用がある「麦門冬」。1年前の価格は500グラムで1000円程度だったが、現在は4〜5倍に跳ね上がったと説明する。 「利益が出なくなっている。全部が上がっているわけではないが、一部の生薬価格の上昇が、全体の利益を圧迫している」  今のところ在庫があるため、供給に問題はないが、すでに保険で定める薬価に迫る生薬もあると話す。「4月には、また薬価が引き下げられる。さらに苦しくなるだろう」。そんな不安が生薬を扱う卸業者や調剤薬局に広がっている。  生薬価格が上がった理由は、中国にある。日本で消費される生薬の8割は、中国からの輸入に頼っているが、日本漢方生薬製剤協会(日漢協)

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