薬剤経済学
有効性比較研究の実際
第53回 前立腺がん—デノスマブ対ゾレドロン酸(上)
2012年3月1日号
「骨転移を伴うホルモン抵抗性の前立腺がん患者に対するデノスマブとゾレドロン酸療法の経済的評価」は、臨床的に効果の劣る薬剤が「しかし、経済的な価値はどうなのか?」と反問して、存在をアピールしようとした研究である。 予後が悪く、男性を苦しめてきたタイプの前立腺がん療法は、停滞から抜け始めた。2002年米国発売の「ゾレドロン酸」(ノバルティスのゾメタ)はその先駆けだ。抗RANKL抗体「デノスマブ」(アムジェンのXgeva)は2010年秋に固形がんSRE(骨格関連イベント)予防で、さらに昨春デンドレオンの自己免疫細胞療法「プロベンジ」が承認された。 ジパン・シーらアナリシス・グループの分析は、ノバルティスが出資した(JMCP:マネジドケア薬局誌2011年10月)。 表の上段(A)は2剤を比べたフェーズⅢ臨床試験(NCT00321620)の要約である。デノスマブは病理学...
「骨転移を伴うホルモン抵抗性の前立腺がん患者に対するデノスマブとゾレドロン酸療法の経済的評価」は、臨床的に効果の劣る薬剤が「しかし、経済的な価値はどうなのか?」と反問して、存在をアピールしようとした研究である。 予後が悪く、男性を苦しめてきたタイプの前立腺がん療法は、停滞から抜け始めた。2002年米国発売の「ゾレドロン酸」(ノバルティスのゾメタ)はその先駆けだ。抗RANKL抗体「デノスマブ」(アムジェンのXgeva)は2010年秋に固形がんSRE(骨格関連イベント)予防で、さらに昨春デンドレオンの自己免疫細胞療法「プロベンジ」が承認された。 ジパン・シーらアナリシス・グループの分析は、ノバルティスが出資した(JMCP:マネジドケア薬局誌2011年10月)。 表の上段(A)は2剤を比べたフェーズⅢ臨床試験(NCT00321620)の要約である。デノスマブは病理学的骨
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